居酒屋激戦区のミナミといえど、深夜0時を過ぎると選択肢が一気に少なくなるもの。そんな中、道頓堀やウラなんばからはちょっと離れたエリアで人気を博している居酒屋があるのです。

ミナミの隠れ家。見つけにくさもトップクラス!

高島屋やなんばパークスから西へ。府立体育館近くの「難波中」エリアには、いくつかの飲食店が点在しています。駅チカなれど、観光客はほぼ皆無のこのエリア。お目当ての『新川 にしや』は、その中でもわかりにくい横丁のど真ん中、さらに入り口も小さい扉なので見つけにくいという初見殺しタイプ。正真正銘の「隠れ家的居酒屋」となっております。

「やってます」と書かれてなかったらまず素通りする

観光客ゼロの地域でも常に満卓、本当の繁盛店

やってますとの立て看板があっても、やってるのかやってないのかわからない佇まいではありますが、扉を開けると時間を問わず人でいっぱいの店内のようすに驚くことでしょう。古民家風の落ち着く店内。魚介中心のメニュー構成も含め、いかにもお客さんの年齢層は高そうな雰囲気にもかかわらず、お客さんのメインは20代。そのことからも、いかに地元のお客さんに普段使いの店として愛されているかがわかります。

初めてだと少し戸惑うのは、お会計の方法。各テーブルに置かれたカップにあらかじめお金を入れておいて、注文のたびに都度会計するシステムです。ヨーロッパのパブなどでよくある「キャッシュオンデリバリーシステム」ですが、日本の居酒屋では珍しいかもしれません。

お酒が安い、ご飯が旨いは繁盛店の基本

手書きのメニュー表をひとたび見れば、人気の一端はうかがえるでしょう。生中は400円から、焼酎は300円から。魚介中心でありながら肉料理あり、シメの釜めしあり。

まずはレギュラーメニューのおススメどころから。「うすあげ」と「お魚のホルモン」は必ず頼みたいメニューです。

うすあげ 釜揚げしらすと卵黄のっけ(500円)

うすあげはしらすと卵黄、ごま油と醤油が絡み合うシンプルながら贅沢な味わい。お酒のペースが一気に進みます。

お魚のホルモン盛り(350円)

魚のホルモン盛りって?と思った方も一目で納得。口の中で旨味がとろけだす煮凝りにさっぱり濃厚なキモポンズ、コリコリとした触感が楽しい内臓の湯引きの3点セットです。

コスパ最強を実感する充実のお造り盛り

スッと待ちなく入れるかどうかは完全にタイミング次第の超人気店。この日もたまたまテーブル席に空きがあったものの、22時を過ぎた頃にはいつの間にか満席になっていました。基本的にお店は3名で回しているので、焼き物などは少し早めのタイミングで注文することをおススメします。さてそろそろお造りを。

お造り盛り合わせ(2人前1000円)

その日のおススメを丁寧に盛ってくれるお造り盛りは破格の2人前1000円。この日はカンパチにサーモン、鯛、マグロ、炙りアナゴにカレイの全6種類。1サクは小さめながらも厚切りで、魚の旨味をしっかり楽しめる絶妙なサイズ感。

「切る」「切り身」という言葉を忌み嫌って、関東の人間は「刺身」、関西の人間は「お造り」と呼ぶようになったそうですが、切り方から器や盛りに至るまで、しっかりと「造る」大切さを実感させてくれる、満足度の高い一皿です。

魚だけではない、料理人の器用さが光る

魚系の居酒屋は、得てして魚以外のメニューに疎い場合がありますがこのお店は心配無用。この日は日替わりメニューに「マグロカツとブランド豚のカツ」がありましたのですかさず注文です。

美味しい豚は後に残る香りが違いますね。予想以上の美味しさで驚きます。

レギュラーメニューだけでも他の魚介中心居酒屋と一線を画す旨さとコスパ、そして日替わりメニューの豊富さでまさに死角ナシの「新川 にしや」さん。立地が少しぐらい不利でも、実力ある飲食店はきちんと繁盛するという典型例のお店です。近くで働いている方、近所に住んでいる方は迷わず通うべき名店です。

テーマ: